段ボールコンポスト ~家庭での生ゴミ分解法~

生活

我が家では約4年半の間、生ゴミを地域の回収ゴミにほぼ出していない。コンポストに取り組んでいるからである。

筆者が実際に購入し、利用しているコンポストのスタートセットはこちら。

ダンボールコンポストセット
価格:3,740円(税込、送料無料) (2024/4/14時点)

セットになっており、届いてすぐにコンポストを始められるのがとても便利で手軽だ。この記事を書くにあたって改めて調べてみたところ、筆者が購入したときの2倍以上の値段になっていたが、それでも4000円弱と、何年も継続して使用できることを考えると決して高い値段ではない。

コンポスト とは

そもそもコンポストとは何だろうか。

都市ごみを発酵させて作った堆肥。

大辞泉より

コンポストに投入できる食品

実際にどのようなものをコンポストで分解させているのか。

  • 野菜や果物の切りくず(皮・ヘタ・芯など)
  • 卵の殻
  • コーヒーやお茶の出がらし
  • 揚げ物をした時の残り(小麦粉・溶き卵・パン粉・揚げ油と揚げカスなど)
  • 賞味期限切れの食品
  • 食事の後片付けをした後に排水溝のざるに残っている残飯   など

特に冷ました揚げ油の残り(経験上500㏄以下であれば耐えられるようだ)を投入した翌日は、コンポストから湯気が立ち上がり、60℃を超える温度になる。また、糖分の豊富なご飯類やパン類なども比較的コンポストが活性化する傾向がある。

コンポストに投入を控えた方がよい食品

逆に、コンポストに向かないものの例をいくつか挙げてみる。

  • 加工された後の食品
  • 分解されにくいもの(玉ねぎやニンニクの外皮、種、ブドウなどの枝の部分など)
  • 腐敗している食品
  • 塩分の強いもの

コンポストの発酵、分解後の堆肥の利用目的によっても異なるが、野菜や植物の栄養として利用することを考えている場合は上記は避けた方がよいだろう。輸入された果物の外皮など、表面がワックスや薬品でコーティングされているものも発酵は進みにくいようだ。また、野菜の切りくずばかりを投入し続けると、菌やカビにとっての栄養分が足りず発酵は進みづらくなるようだ。

体験記

コンポストを始めたばかりのころはなかなかコツをつかめないだろう。生ゴミの投入量が多すぎても少なすぎても順調に発酵せずに、白カビが生えてこないことも多い。発酵が進まないために温度が上がらず、虫が湧いてしまうこともある。しかし、めげずに毎日適量の生ゴミを投入し、丁寧にかき混ぜ続けることにより分解を助ける菌やカビが増えてくることに気づく。

そう、一番大切なのは根気である。寒い冬も、暑い夏も毎日毎日かき混ぜて酸素をコンポストに混ぜ込むのである。さぼると腐敗臭や虫が湧く原因にもなってしまう。

コンポストの状態が良く、温度が高い状態を数日間でも継続できると、もしも虫が発生してしまっていてもその熱によって根絶される。また、たとえ少しずつでも順調にコンポスト内の食品分解が進んでいる場合は、悪臭は発生しない。そのため、マンションのベランダでコンポストに取り組んでも近所迷惑になることはないだろう。

最初こそセットで購入したが、その後はホームセンターでもみ殻のくん炭とピートモス(それぞれ数百円/袋で購入可能)を必要に応じて追加投入して、コンポストの状態のコントロールを試みていたが、4年半継続使用している今は、新たなそれら基剤を追加投入することなく、次々と生ゴミは順調に分解されている。

分解が進んで、見た目が土のような状態になった堆肥を植物に撒いてみた。やはり、栄養成分にかなりの偏りが出てしまっているようである。花が咲く植物であるはずが、葉ばかり茂り、花が咲かず実がつかなかった。なかなかに難しいものである。そのため、今はもっぱら生ゴミの処理を目的としてコンポストを継続している。

コンポストを継続する一番の理由は、生ゴミの臭い対策と燃えるゴミの削減である。我が家の地域の燃えるゴミの収集は週2回である。暑い夏は、週2回のゴミの収集を待つ間にも生ゴミは腐敗臭を発するが、コンポストをしているとその問題は解決する。また、生ゴミは水分量が多く、重たい。重たいゴミを捨てに行くより、紙ごみのみの軽いゴミを捨てに行く方が断然楽である。

4年半たった今、段ボールはぼろぼろになっているが、段ボールの内側に厚手の不織布バッグを入れているため問題なく使用できている。段ボールコンポストを考えている方は、不織布バッグの併用をお勧めしたい。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ダンボールコンポストセット
価格:3,740円(税込、送料無料) (2024/4/14時点)


コメント

タイトルとURLをコピーしました