Vポイント経済圏のアプリはどれも似たようなイメージで違いが判りませんでした。そんな「Vポイント経済圏」超初心者向けに、どのサイトを調べても書いていないような初歩的な理解を助ける説明をしたいと思います。
Vpass
Vpassとは、「三井住友カード」が展開するサービスです。
Vpass(ブイパス)は三井住友カード会員の皆さまのためのインターネットサービスです。ログインをすると、カード情報の照会・各種お申し込みの受付などが無料でご利用いただけます。※法人カード・家族カードなどは、一部のサービスが利用できません。
Vpassについて|クレジットカードの三井住友VISAカード (smbc-card.com) より
携帯ではアプリを利用するのが便利ですが、パソコンなどからブラウザでログインすることもできます。Vpassのアプリやブラウザには「Vpass ID・パスワード」または「SMBC ID・パスワード」でログインすることができ、24時間いつでもクレジットカードの利用状況やポイント残高などの確認ができます。また、三井住友カードが複数枚ある場合はVpass内で一元管理することができます。
SMBCダイレクト
SMBCダイレクトとは、「三井住友銀行」の展開するサービスです。「Sumitomo Mitsui Banking Corporation」の略です。SMBCのアプリやブラウザには「SMBC ID・パスワード」または「口座情報」でログインすることができます。「口座情報」は「店番号・口座番号・4桁の数字のログイン暗証」でログインするか、「契約者番号・4桁の数字のログイン暗証」のいずれかでログインします。
契約者番号
SMBCダイレクトのサービスごとに割りふられる「10桁の数字」です。インターネットバンキング(SMBCダイレクト)をご利用になる際、ログイン暗証と一緒に入力していただき、ご本人であることを確認させていただきます。5桁目と6桁目の間にあるハイフン(-)で区切って、5桁ずつ入力してください。
三井住友銀行 > ログイン > 契約者番号とは (smbc.co.jp) より
簡単に理解するためには以下のように言い換えることができます。
- Vpass:三井住友カードのサービス
- SMBCダイレクト:三井住友銀行のサービス
- SMBC ID:Vpassアプリ・三井住友銀行アプリどちらのアプリにもログインできる共通のID
SMBC ID
普段お使いのメールアドレス1つで、Vpassアプリ・三井住友銀行アプリどちらのアプリにもログインできる共通のIDです
SMBC IDについて|クレジットカードの三井住友VISAカード (smbc-card.com) より
契約者番号
SMBCダイレクトにアクセスする際にSMBC IDではなく「契約者番号」なるものでログインすることができます。
過去に開設した三井住友銀行については契約者番号が付与されていましたが、最近開設したネットバンクには契約者番号が付与されていません。現在は契約者番号を新たに発行することはないそうです。
Vポイント
Vポイントは、三井住友カードの利用額に応じて貯まるポイントです。貯まったVポイントは提携する三井住友銀行だけでなく、SBI証券などでも使えます。逆にSBI証券で条件をクリアするとVポイントを貯めることもできるのです。
また、Vポイントは別会社のいろいろなポイントに移行することもできるため、自身の生活圏で使い勝手の良い使い方ができる便利なポイントです。
Vポイント
カードの毎月のお買い物ご利用合計金額に応じてもらえるポイントを貯めて、お買い物やお支払い金額への充当のほか、景品交換や他社ポイントへの移行などに使うことのできるサービスです。
Vポイントとは|クレジットカードの三井住友VISAカード (smbc-card.com) より
ここまで整理して、やっとそれぞれの役割がわかってきました。
Olive
2023年3月、新たにOliveが開始されました。
Oliveとは、銀行や決済に加え、証券、保険等、必要な金融サービスを1つのアプリにまとめて管理・利用でき、基本特典に加えて、選べる特典やVポイントアッププログラムを提供し、お得な特典を提供するパッケージサービスです。
Oliveアカウント : 三井住友銀行 (smbc.co.jp) より
Oliveのサービス開始に伴い、Vポイント経済圏のサービスを1つにまとめることができるようになりました。そのため、アプリ内の案内に促されるままそれぞれのサービスの連携をしていくと、Vpassにログインしても、SMBCダイレクトにログインしても、アプリやブラウザ内で似たような情報を確認することができるようになりました。便利さが向上したのは間違いありませんが、境界線が不明確になったために混乱している人も多いのではないでしょうか。
便利にはなったものの・・・
いざ、それぞれのサービスを活用しようとがんばって設定してみたものの・・・それほど簡単ではない部分もありそうです。例えば筆者自身の体験ですが、そもそも今の三井住友銀行のアカウントをOliveに切り替えることができませんでした。筆者が20年以上前に作った口座でしたが、キャッシュカードは普通口座と貯蓄口座が一体となったものであったため、Web上でOliveへ切り替えられず銀行の窓口で相談する必要があるそうです。
ほかにも多くの理由があるため、それぞれのケースについては、専門窓口へ問い合わせていただく必要があるようです。
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