口座がインターネット上でOliveに切り替えられなかった場合は、銀行窓口での手続きが必要となるそうです。
Oliveに切り替え可能にする方法
一つの事例として、普通口座と貯蓄口座が一体型であることが理由で窓口手続きが必要になった筆者の経験を記します。解決策は以下の通りでした。
銀行に行く(事前予約がスムーズ)
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窓口で一方の口座情報を削除する又は口座情報を切り離す
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普通口座単体にすることでOliveへの切り替えが可能となる
筆者は貯蓄口座が不要であったため閉鎖することで手続き完了でしたが、一体型になっている双方の口座を残したい場合は、それぞれを別の単体口座として再度登録する手続きを窓口で行ってもらうことで同じくOliveへの切り替えが可能となるようです。
Olive切り替え可能口座にする対応はそれほど複雑ではありませんでしたが、窓口に行かないことには解決しない問題であることは大変不便でした。実際に平日の日中(9時~15時)に銀行に行き、それなりの時間を要したため、その時間帯に働いている場合は休みを取得するなどの対応が必要となるでしょう。
Oliveを複数持つことができるのか
既にネットバンキング等でOliveアカウントを持っている場合、原則として新たなOliveアカウントを持つことはできないそうです。一人一つまでと決まっているそうです。例えば、三井住友銀行の同一名義の口座が複数ある場合は、おまとめサービスで一つにまとめることができます。おまとめサービスでまとめられたアカウント内の口座のうち、一つの口座しかOliveに切り替えられないそうです。
ただし、抜け道があります。
同一名義であっても、何らかの理由で「おまとめ」できずに、それぞれの口座のSMBC IDが作成されている場合がそれにあたります。
つまり、図1のように一人が一つのSMBC IDを持っており、それに紐づいたそれぞれの口座がある場合。その場合は、一つのSMBC IDに紐づいた口座のうち、どれか一つの口座しかOliveに切り替えることができません。
しかし、図2のように一人がもともと何かの理由で二つのSMBC IDを持っており、それに紐づいたそれぞれの口座がある場合はどうでしょうか。その場合は、一つのSMBC IDにつき一つの口座がOliveに切り替えができるのです。
つまり、三井住友銀行の意図する原則からは外れてしまいますが、技術的に〇〇支店又は△△支店の一方と、□□支店をOliveの2つのOliveアカウントを持つことができるということです。
Oliveフレキシブルペイとは
そもそも、Oliveアカウントを二つ持つということはどういうことでしょうか。
Oliveに切り替えた口座のキャッシュカードは「Oliveフレキシブルペイ」という、キャッシュカードの機能とデビット、クレジット、ポイント払いのペイメント機能が一体となったオールインワンカードに切り替わることになります。
つまり、クレジットカードを増やしたくなくてもVISAのクレジット機能をもつ追加カードが付与されてしまうということです。
SMBCダイレクト内で、支払方法を「クレジットモード」と「デビットモード」に切り替えることができるのですが、設定を間違え、意図しない支払方法を選択してしまう可能性があります。
SMBC IDを一つにする
筆者は図2のパターンであったため、アプリ利用時に一つのIDですべての口座を管理するために、SMBC ID①②を統合することにしました。これも銀行窓口での手続きとなります。
しかし、結論から言うと統合できませんでした。
統合する場合、既にOliveアカウントを持っている口座があった場合、それが含まれるSMBC IDが親となり、もう一方のSMBC IDを子として紐づけるそうです。しかし、筆者の場合、子となるSMBC ID内の口座に「外貨口座」が開設してあったため統合できなかったのです。(図3)
いったん口座を解約して新規開設、などの手続きを踏むことで望みの形にすることができないこともないようですが、いずれも複雑で時間のかかる手続きが発生してしまいます。
まとめ
日々私たちは多くのサービスを利用して生活しています。そのサービスの中でも、一時的に利用するものから数十年にわたって長く利用するサービスがあります。銀行は後者の代表格でしょう。
三井住友銀行においても、合併や再編を経て長く存続しています。そのため、口座開設時のサービスや条件については、その後サービスの内容が改変されても存続する場合があるといいます。その口座の持つ経緯がさまざまである分、銀行窓口でも個別対応が必要になり、一つ一つ調べて対応するため時間がかかるそうです。
アナログ作業が中心だった時代から、ネット上で行えることが増えた時代へ変化しました。ネット上でできたことの変更は比較的容易ですが、アナログで行われた複雑な設定を変更することはそれと同じくらい労力を要することなのではないかと思った出来事でした。
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