我が家では約4年半の間、生ゴミを地域の回収ゴミにほぼ出していません。コンポストに取り組んでいるからです。
筆者が実際に購入し、利用しているコンポストのスタートセットはこちら。
ダンボールコンポストセット
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セットになっており、届いてすぐにコンポストを始められるのがとても便利で手軽です。この記事を書くにあたって改めて調べてみたところ、筆者が購入したときの2倍以上の値段になっていましたが、それでも4000円弱と、何年も継続して使用できることを考えると決して高い値段ではありません。
コンポスト とは
そもそもコンポストとは何でしょうか。
都市ごみを発酵させて作った堆肥。
大辞泉より
コンポストに投入できる食品
実際にどのようなものをコンポストで分解させているのでしょうか。
- 野菜や果物の切りくず(皮・ヘタ・芯など)
- 卵の殻
- コーヒーやお茶の出がらし
- 揚げ物をした時の残り(小麦粉・溶き卵・パン粉・揚げ油と揚げカスなど)
- 賞味期限切れの食品
- 食事の後片付けをした後に排水溝のざるに残っている残飯 など
特に冷ました揚げ油の残り(経験上500㏄以下であれば耐えられるようだ)を投入した翌日は、コンポストから湯気が立ち上がり、60℃を超える温度になることもあります。また、糖分の豊富なご飯類やパン類なども比較的コンポストが活性化する傾向があります。
コンポストに投入を控えた方がよい食品
逆に、コンポストに向かないものの例をいくつか挙げてみましょう。
- 加工された後の食品
- 分解されにくいもの(玉ねぎやニンニクの外皮、種、ブドウなどの枝の部分など)
- 腐敗している食品
- 塩分の強いもの
- 唐辛子など刺激の強いもの
コンポストの発酵、分解後の堆肥の利用目的によっても異なりますが、野菜や植物の栄養として利用することを考えている場合は上記は避けた方がよいでしょう。輸入された果物の外皮など、表面がワックスや薬品でコーティングされているものも発酵は進みにくいようです。また、野菜の切りくずばかりを投入し続けると、菌やカビにとっての栄養分が足りず発酵は進みづらくなるようです。
体験記
コンポストを始めたばかりのころはなかなかコツをつかめないでしょう。生ゴミの投入量が多すぎても少なすぎても順調に発酵せずに、白カビが生えてこないことも多く発生します。発酵が進まないために温度が上がらず、虫が湧いてしまうこともあります。しかし、めげずに毎日適量の生ゴミを投入し、丁寧にかき混ぜ続けることにより分解を助ける菌やカビが増えてくることに気づきます。
そう、一番大切なのは根気です。寒い冬も、暑い夏も毎日毎日かき混ぜて酸素をコンポストに混ぜ込むのです。さぼると腐敗臭や虫が湧く原因にもなってしまいます。
コンポストの状態が良く、温度が高い状態を数日間でも継続できると、もしも虫が発生してしまっていてもその熱によって根絶されます。また、たとえ少しずつでも順調にコンポスト内の食品分解が進んでいる場合は、悪臭は発生しません。そのため、マンションのベランダでコンポストに取り組んでも近所迷惑になることはないでしょう。
最初こそセットで購入しましたが、その後はホームセンターでもみ殻のくん炭とピートモス(それぞれ数百円/袋で購入可能)を必要に応じて追加投入して、コンポストの状態のコントロールを試みていましたが、4年半継続使用している今は、新たなそれら基剤を追加投入することなく、次々と生ゴミは順調に分解されています。
分解が進んで、見た目が土のような状態になった堆肥を植物に撒いてみました。やはり、栄養成分にかなりの偏りが出てしまっているようです。花が咲く植物のはずが、葉ばかり茂り、花が咲かず実がつきませんでした。なかなかに難しいものです。そのため、今はもっぱら生ゴミの処理を目的としてコンポストを継続しています。
コンポストを継続する一番の理由は、生ゴミの臭い対策と燃えるゴミの削減です。我が家の地域の燃えるゴミの収集は週2回です。暑い夏は、週2回のゴミの収集を待つ間にも生ゴミは腐敗臭を発しますが、コンポストをしているとその問題は解決します。また、生ゴミは水分量が多く、重たいです。重たいゴミを捨てに行くより、紙ごみのみの軽いゴミを捨てに行く方が断然楽です。
4年半たった今、段ボールはぼろぼろになっていますが、段ボールの内側に厚手の不織布バッグを入れているため問題なく使用できています。段ボールコンポストを考えている方は、不織布バッグの併用をお勧めしたいです。
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